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令の例



桜の時期だから、いっそ「桜花」とでもしたらどうか、なんて冗談を言っていたら、梅の花にゆかりの年号になりましたね。
皆さんいろいろ予想していたようだけれど、ぼくの冗談の予想の方が少しかすったみたいです。

それにしても万葉集の歌の序文で、しかも2つの漢字がこんなに離れていては誰も当てることはできなかった。ていうか、当たらないようにするにはこうするしかなかったのかもしれないけれど。
専門家と素人の違いを見せつけられた気がします。

万葉集巻第五には、山上憶良の「しろがねも くがねも玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも」とか、「瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲ばゆ……」とか、教科書で習う歌も入っていますが、旅人の方を取りましたか。

で、テレビに専門家と称する男性が出ていて(歴史か何かの先生?)、「令」という字が付く名前は知らないとかなんとか言っていましたが、この人ほんとに文科系の学科の先生か。

令の字が付く名前と言えば、女優の団令子がいる。西洋古典学の藤沢令夫もいる。藤沢はプラトンの翻訳で有名。翻訳が岩波文庫にも入っている。
文科系の学者で、団玲子も藤沢令夫も知らないのはダメじゃない?

2019/04/05 17:35 | エッセイCOMMENT(0)  TOP

“コーヒ”を発見



『遠藤周作全日記【上巻】』を読んでいたら、「コーヒ」を見つけた。
【上巻】は、遠藤がフランスに留学したときの日記を収めている。
195ページ。1951年2月10日(日)の日記で、遠藤は労働者の家の晩餐に招待された時のメニューを書き記している。肉料理やデザートなどの最後に、「コーヒ」と書いてあった。
keityさんの指摘通り、昔は「コーヒ」と言っていたのですね。

そう言えば「1杯のコーヒーから」という歌がありましたね。
これは昭和14年の作。
タイトルは「1杯のコーヒーから」となっているが、♪1杯のコーヒから、と歌っている。
城ノ内早苗など現代の歌手がカバーするときも、「コーヒ」と歌っている。

この歌、昔から知っていたのだが、『荒地』の翻訳と結びつかなかった。

2019/02/11 16:55 | エッセイCOMMENT(2)  TOP

荒地 誤植? 2



エリオット全集(昭和35年)で確認した。
「コーヒ飲んで」と書いてある。
「コーヒー飲んで」ならまだしも、「コーヒ飲んで」はないと思う。
昨日も書いたように、原文はAnd drank coffeeとごく普通の英文だから、あえて間違って訳す意味がないのではないか。
文庫本の方は見ていないので分からないが、全集の解説にはこれについて何も触れていない。もし意図的にこうしたのなら、何らかの注が必要だろう。

翻訳者の深瀬さんが亡くなっているので、意図的なのか間違いなのか分からないということなのかな。

すっきりしない。

2019/01/27 17:31 | エッセイCOMMENT(3)  TOP

荒地 誤植? 1



書店で中公文庫の『荒地』を手に取った。
最初に収録されている詩集『荒地』冒頭の「四月は残酷な月だ」から始まる詩を立ち読みした。(深瀬さんは「四月は無情な月」と訳しているが。)
迫力のある素晴らしい訳だと思いながら読んでいたら、最初から12行目くらいで「コーヒ飲んで」と書いてある。一瞬何のことかと思った。
これは「コーヒーを飲んで」の誤植だろう。

手持ちの西脇順三郎・上田保の訳では「コーヒーを飲んで」と訳してある。
ジョイスなどはわざと間違えて書いたりしていることがあり、日本語も間違えて訳してあることがあるが、エリオットはないだろう。
原文でもAnd drank coffeeと極めて普通に書いてある。

金原瑞人が訳した『ジョン万次郎』にも1ページ目に誤植があったけれど、これも1ページから誤植。
詩なので1行ずつ分けて書いてある。かなり余白が多いのですぐに気づきそうなものだが。
中央公論社で出しているエリオット全集の本文をもとに再編集したらしいが、その際に手違いがあったのか。
まさか全集も誤植のわけはないよね。
この全集、ぼくが学生の頃からあるから、ずいぶんと古いのは古いと思うが。

2019/01/24 15:58 | エッセイCOMMENT(0)  TOP

声に出すフランス語即答練習ドリル



これは、ひどい!!
書店で本の内容をよく見て、役に立ちそうだと思って買ったのだが、CDに吹き込まれている男性の声がひどい。
あまりにも聞き苦しい。
抑揚も何もあったものではない。
それ以前の問題だ。
棒読みで、覇気がない。
この本を書いた大学の先生が吹き込んでいるようだが、はっきり言って、向いていない。
NHKのフランス語講座でインタビューされている街角のふつうのフランス人の方がよほどいい。
一緒にスキットに入っている女性の声は普通なのにね。この女性が全部読んでもよかったのに。

白水社のフランス語教材は今までいろいろと買っているが、こんなひどいCDは初めてだ。

名優や有名キャスターに吹き込んでほしいとは言わないが、せめて、普通のネイティブに吹き込んでほしかった。

練習しようと思って、思い切って買ったのだが、2200円が無駄になった。

あとで調べたらアマゾンのレビュ―でも、読み方のひどさを指摘していた。

これを聞いてゴーを出した編集者はフランス語が出来なかったのか。

一般の読者でも気が付くのだから、プロの編集者が気づかないはずがない、と信じたい。

2019/01/21 16:45 | エッセイCOMMENT(0)  TOP

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