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アレ・フランス!



現代のフランス映画の状況を、①テレビと映画の関係、②シネコン、③自己中心的な作家主義の蔓延、④プロデューサー、⑤批評の5つの観点から考察している。その途中に、監督、批評家などのインタビューが挟まる構成。
平易な文章で分かりやすくフランス映画の問題点を解説してくれている。
著者はフランス在住で、フランスの映画事情にかなり明るい。
フランスに住んでいるだけでなく、巻末の参考文献を見ると、かなり勉強したことがうかがえる。
見たい映画を探そうと、図書館で適当に映画案内書のようなものを選んで借りたものの1冊。読むつもりはなかったのだが、ぺらぺらめくっていたら面白くてとうとう最後まで読んでしまった。

たとえば、③について、こんなことが書いてある。
ヌーヴェルヴァーグの監督たちは映画好きで、かなりよく映画を見ていた。
その上で、彼らはストーリー性のない映画を作ったりして、様々な実験的な試みをした。つまり、伝統を学んだ上で、伝統を乗り越えていったわけですね。一見脈絡のない話のように見えても、彼らはきちんと脚本を作っていたという。
しかし、ヌーヴェルヴァーグ以降の作家の中には、ヌーヴェルヴァアーグのやり方の表面だけを見て、自己中心的な映画を作る人たちが出てきた。そういう映画は独りよがりで、出来が良くないという。日本の一部の作家を思い出す。

フランスでは、俳優が監督をすることが多いという。
この辺は日本とずいぶん違う。
日本では監督というと、まだまだ特別な存在だ。

2012/10/31 22:45 | 映画COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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