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17-11-70



クリームを聴いていて思い出した。
とても3人とは思えない演奏をもうひとつ。
エルトン・ジョンが、1970年11月17日にニューヨークのFM局で行ったラジオ・ショーのライヴアルバム『17-11-70』だ。

ぼくが初めてこのアルバムを聴いたのは、NHKFMだった。
高橋基子がDJを務めていた洋楽を紹介する番組で(たしか、日曜の夜だった)、アルバムをほとんど丸ごとかけたと思う。
NHKFMでは、昔はよくこういうことがあった。アナウンサーが曲目を読み上げて、あとは時間までレコードをターンテーブルに乗せておくだけ、などという番組もあった。
ちなみに高橋基子は、ニッポン放送でパーソナリティーをしていたときに、モコ・ビーバー・オリーブというグループ名で、歌を出している。その後は、DJやレポーターなどをしていた。

エルトン・ジョンの激しいピアノとシャウトするボーカル、ナイジェル・オルスンのドスドスという重いドラム、そしてディー・マーレイのメロディアスなベース。すさまじいばかりの迫力だった。とても3人で演っているとは思えない。放送を聴いて、すぐにレコードショップへ走った。

FM局のライヴでは、13曲演奏したようだ。レコードではそのうち6曲を収録している。ロックスピリットに溢れた、白熱した演奏を主に収録したと思われる。バラードは「60才のとき」しか収録されていない。
レコードの時間的制約から生まれた名編集と言えるだろう。
70年と言えば「僕の歌は君の歌(Your Song)」がヒットした年だ。FM局のライヴでも、歌っている。13曲の中には、他に「人生の壁」や「過ぎし日のアモリーナ」(CDにはボーナストラックとして収録)などの曲名も見える。
が、いずれもレコードでは割愛されている。

現在は、オリジナル紙ジャケでCD化されているが、なぜか曲順がレコードのときとずいぶん違う(紙ジャケの裏側に印刷されているのが、レコード時の曲順だ)。曲順を変えた意図がよく分からない。ライヴ・ショーで演奏した13曲をすべて演奏順に収録するのなら話は別だが、そうでないなら、レコード時の絶妙な曲順をわざわざ変える必要はなかったのではないか。

やはり、「パイロットにつれていって」の叩きつけるようなピアノから始まるのが、このアルバムの正しい始まり方だろう。

2013/05/30 22:10 | 音楽COMMENT(0)  TOP

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