プラハ墓地 2



前半はイタリアが近代国家として統一されるまでを背景として、シモニーニが文書偽造およびスパイ活動を行う。
後半、パリに逃れたシモニーニは、スパイの仕事をしながら、ナポレオン3世の治世、共和制、パリコミューンなどを経験する。
ここでも、反ユダヤ主義を徹底して描いている。
エーコは、あとがきで書いているが、シモニーニ以外は、全部実際の歴史上の人物だという。
雑誌まで出して、反ユダヤ主義を標榜したドリュモンなんて人物も、実在したようだ。
アーリア民族がいちばん優れているという、彼の主張は読んでいて、胸糞悪くなる(失礼!)ほどだが、ヒトラーの出現より、50年も前から、こういう主張はヨーロッパに広がっていた。
パナマ事件の首謀者に祭り上げられたドレフュスもユダヤ人だった。
エーコの小説では、シモニーニが頼まれて、ドレフュスを陥れる文書を偽造したことになっている。
あとがきによると、エーコは、反ユダヤ主義を徹底して描くことで、反ユダヤ主義を批判しているようだ。

昨日たまたま読んだ『子どもたちのフランス近現代史』という本でも、ユダヤ人迫害を扱っていた。
これについては改めて書く。

2013/07/25 21:58 | 本の紹介COMMENT(0)  TOP

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