ルグラン自伝



日曜日の産経新聞の書評で『ミシェル・ルグラン自伝』を紹介していた。
書評で自伝のだいたいの内容は分かったので、読まなくてもいいのだが、ルグラン・ファンとしては、ちょっと覗いてみたいという思いもある。
日本語版は結構な値段なので、原書を検索してみた。
最新の本からの翻訳と思ったが、原書は2013年に出ている。
原題は“Rien n'est grave dans les aigus”という。
ぼくのつたないフランス語力では推測の域を出ないのだが、原題には2つの意味が掛けてあるように思う。
graveには「(音が)低い」という意味と「重大な、重要な」という意味がある。反対にaiguは「高音」という意味と「先のとがった」「先端の」という意味がある。
Rien n’est~というのは、英語でいうとNothing is ~というような感じだから、「高い音を出すのはたやすいことだ」という意味と、「(いつも)先端にいるのはたやすいことだ」 という意味が掛けてある……のかな、なんて思うのだが、いかがでしょう。誰かフランス語のできる方、教えてください。

書評で紹介していたエピソードにこんなのがある。
ルグランがある映画の音楽を頼まれた時、斬新なスタイルの曲を書いたら没になって、別の作曲家の曲に差し替えられた。
このときルグランは、「サプライズのない音楽を期待するなら、私に声をかけても無駄である」といったという。
こういうエピソードを聞くと、「いつも先端にいることなど、大したことではない」なんてこと、言いそうに思えてきません?

2015/09/28 22:12 | 本の紹介COMMENT(0)  TOP

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