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ビーチ・ボーイズのパーティー



『ビーチ・ボーイズ・パーティ』というアルバムが図書館にあったので借りてみた。これは1965年に出た『ビーチ・ボーイズ・パーティ』のフルバーションである。65年のアルバムは、編集して1曲ずつ入っているが、これは同じ曲が何曲も入っている。
65年のアルバムは一番出来のいいテイクを選んで編集しているようだが、今回のアルバムは、編集前の全録音を収録しているのだ。彼らの会話も曲の合間にたくさん入っている。とてもリラックスした雰囲気で、楽しそうな様子が伝わってくる。
伴奏はアコースティック・ギターとパーカッションと手拍子とハーモニカくらい。歌い方も自由で、途中でやめたり、オペラ風にふざけた歌い方をしたりしているし、ボブ・ディランの「時代は変わる」などは、物まねしたりする。そう、彼らのオリジナル曲は1、2曲しかなく、あとはビートルズの「悲しみをぶっとばせ」「恋する二人」「テル・ミー・ホワイ」、ストーンズの「サティスファクション」(65年版には未収録)など、他のミュージシャンのカバー。これがなかなかいいのですよ。
ぼくたちが学生時代に友達の下宿に集まって、ギターを弾きながら、ワイワイやっていたときのような感じだ。1つ違うのは、ギターだけの伴奏でも彼らは歌が上手いし、ハーモニーもきれいだという点だ。

当時は年に何枚のアルバムを出すという契約になっていたらしく、このアルバムは、枚数をこなすために急遽作ったらしい。パーティということにして、会話も入れて、楽しく歌っているという雰囲気にすれば面白いし、ギター1本の伴奏なら、レコーディング時間がかからない。やっつけ仕事のように思われがちだが、彼らは同じテイクを何度も録音していて、その中から選んでいた。
だから、65年当時のアルバムは、ヒットチャートで、イギリスで3位、アメリカで6位を記録している。
いまから見ると、これはアンプラグドのハシリだとも言える。アンプラグド・アルバムが流行るのはクラプトンあたりからだから、ずっと後なのだが、ブライアン・ウィルソンが既にやっていたとも言えるのだ。苦し紛れだったが。
しかし、苦し紛れでも、こういうアルバムが作れるのが、ブライアン・ウィルソンなのだ。ブライアンの先見性に脱帽。

2017/12/30 22:55 | 音楽COMMENT(0)  TOP

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