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運河はいかが



最近はインターネットで予約することが多く、図書館にはめったに行かない。この間時間をつぶすために図書館に入った。
久しぶりに児童書コーナーを覗いてみたら、「フランスの運河」という文字が目に飛び込んできた。運河好きのぼくとしては(ぼくは「いろいろなもの好き」、なのだ)、看過できない。早速手に取って、中も見ないで借りてきた。まあ、現代児童文学界では名の知られた山下明生の作品だから、面白いに決まっているだろう。
 ハリネズミのチコとチカの兄妹が、カラスのモノイイと地中海からフランスの運河、そしてポルトガルのナザレまで旅をする。途中、アカギツネ窃盗団をやっつけたりする活劇もあるが、チコの訪ねる街の紹介などが入り、観光案内にもなっている。
 ぼくはフランスの運河(とても美しい!)に興味があったのだが、山下の話では、アドリア海のコルチュラ島から地中海経由でマルセイユに行きカルカソンヌから、やっとミディ運河に入る。そしてバルセロナ(もちろんサグラダファミリアも見る)から、カラスの背中に乗ってナザレに帰る。チコたちが訪ねるところが少し多すぎるような気がする。
せめて話の3分の2くらいは、ミディ運河を舞台に話を展開してほしかった。運河好きのぼくとしては。
面白い話ではあるんだけどね。
 
シムノンのメグレ・シリーズで運河が舞台のがあったと思うけど(『メグレと運河の殺人』)、あれなどは殺人事件の舞台としての運河というよりも、運河とそこに集う人々を描くのが目的のような作品だった。人間も、運河の雰囲気も、とてもよく描けていた。

2019/06/18 17:18 | エッセイCOMMENT(0)  TOP

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