パルピテ-ション



このところ、NHKの朝の連続ドラマ『花子とアン』で、盛んにパルピテーションという言葉を使っている。朝ドラをご覧になっている方には、ずいぶんと耳慣れた言葉になっているかと思う。
パルピテーションは英語で書くと、palpitationで、心臓がどきどきすることをいう。
動悸がすることにも使うし、朝ドラのように「胸がときめく」というときにも使う。
日本語ではかなり違う2つの言葉になるのに、英語では「胸がどきどきすること」だけを表していて、ドキドキする原因は問わないところが面白い。
そういえば、heartも、日本語にすると大きく分けて、心臓と心という意味に分かれるが、英語ではheartひとつで用を足している。

さて、palpitationというと思いだす歌がある。
ニルソンのLazy Moonだ。Lazy Moonは、ストリングスのみをバックに歌ったアルバム『夜のシュミルソン』の冒頭の曲。
最初に『時のたつまま』の出だしの1節が歌われ、それからLazy Moonへと続いていく。
このアルバムでは、『時のたつまま』『ラグタイムの子守歌』『メイキン・フーピー』など、往年の名曲を12曲選んで歌っていて、『時のたつまま』は、いちばん最後に再び出てくる。今度はフルコーラスだ。CDをリピートして聴くと、最後の曲が終わると、冒頭でまた同じメロディが出てくる仕掛けになっている。
収められている12曲のメロディが、アルバムのあちこちで顔を出す。アルバム全体で1つのまとまった曲になるような構成の仕方だ。少し前に紹介したスティングのアルバムに似ているが、ニルソンのほうがずっと古い。

ちなみに、3曲目の『もしあなただったら』の最後に、『虹のかなたに』のメロディが出てくるが、『虹のかなたに』は、アルバム(レコード)には収められていない。イギリスで買った『夜のシュミルソン』のCDには、『虹のかなた』が入っていた。CD化するときに、時間の制約がなくなったので収録したらしい。当初の予定では『虹のかなた』も収録するつもりだったのだろう。しかし、時間の制約上、どれか1曲カットするということになったとき、『虹のかなたに』が、カットされたものらしい。
これは正解だった。
『虹のかなたに』が入っていない方が、全体としてよくまとまっていると思う。そして、これは怪我の功名とでも言えばいいのか、3曲目の最後に、収録曲ではない『虹のかなたへ』のメロディがちらっと出てくることで、全体の構成にアクセントがついているように思われる。

閑話休題。
ええと、palpitationの話でしたね。
ぼくが初めてpalpitateという英語を覚えたのは、じつはこのLazy Moonの歌詞からなのだ。
歌の真ん中へんで、
Oh, moon
Don’t keep me waiting here tonight
Watching and awaiting
Heart a palpitating
と歌うところがある。
明るい月の下で彼女と逢引したいから、お月様、どうか今夜は明るく照らしておくれ、ドキドキしながら、彼女を待つのはいやだから、てな感じですかね、おおざっぱに言うと。

これはすごく古い歌だけど(1930年代)、ぼくが大好きな歌のひとつ。

以前、ニルソンのCDは全部持っていると書いたが、なかでもぼくがいちばん好きなアルバムが『夜のシュミルソン』だ。
というわけで、書きたいことはまだまだあるのだが、このへんで。

2014/06/22 08:17 | 音楽COMMENT(2)  TOP

コメント

Re: タイトルなし

> はじめまして。Harry Nilsson、ぼくも大好きです。なんとなく憂鬱で元気のない時など、「宝くじの歌」や「笑う男」をよく聴きます。ニルソンの歌はどれも彼ならではの雰囲気があって、いいですね。。。

コメント、ありがとうございます。めったにコメントが入らないので、気づくのが遅れました。
ニルソン、いいですよね。

No:2 2015/02/16 14:41 | desultory #- URL [ 編集 ]

はじめまして。Harry Nilsson、ぼくも大好きです。なんとなく憂鬱で元気のない時など、「宝くじの歌」や「笑う男」をよく聴きます。ニルソンの歌はどれも彼ならではの雰囲気があって、いいですね。。。

No:1 2015/02/07 21:32 | mano a mano #- URL [ 編集 ]

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