すごい小説が出た!



TIMEの書評を見て買った。戦後すぐ、50年代のナポリの下町の暮らしとそこに住む人々を活写している。『自転車泥棒』とか、白黒時代のイタリア映画が好きな人には、たまらないだろうな、この雰囲気。
作者のエレナ・フェランテは、経歴を明かしていないので、はっきりしたことは言えないが、語り手のエレナは作者自身を色濃く反映しているだろう。
このナポリを舞台にした、フェランテの小説は、ナポリ4部作と呼ばれている。
第1部My Brilliant Friendでは、エレナの子供時代から思春期までが語られていく。
エレナと、仲良しのリラの周りで起こる出来事を中心に話は進んでいく。
エピソード、話の運び方、語り口、どれを取っても面白い。日本でも、近いうちに、イタリア語版からの翻訳が出ると思うから、内容についてはあまり書かないが、とにかく面白い、とだけ言っておく。久々の大ヒットだ。
第2部以降では、エレナたちは成人して結婚し、子供が出来……と、老年まで語られてゆくと思われる。まだ、第2部以降を読んでいないのではっきりしたことは言えないが、第1部のプロローグでは、66歳のエレナが子供時代を振り返るという設定になっている。

で、この本が面白いという話を読書会でしたら、読書会で読もうということになって、今年の2月から少しずつ読み進んで、いまちょうど半分まで来た。
TIMEの書評でも褒めていたが、アン・ゴールドスタインの英訳がいい。ヨーロッパの言語から英訳すると、そっけない英語になってしまうことがよくあるのだが、アンの英文には小説らしい文体がある。

日本でも、必ず翻訳が出ると思うから、出たらぜひ読んでほしいと思う。いや、その前に映画化もされるかもしれない。

2016/06/20 22:20 | 本の紹介COMMENT(0)  TOP

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