007と言えば



シャーリー・バッシーのCDは、図書館には1枚しかなかった。
帰り来ぬ青春」が聴きたかったのだが、『ハロー・ライク・ビフォア』には入っていなかった。アマゾンで検索しても、入っているのは日本でのライヴ盤だけのようだ。どうしてこの曲だけベストアルバムから漏れるのか。版権の問題でもあるのか。

「帰り来ぬ青春」は、シャルル・アズナヴールがオリジナルだが、いろいろな人がカバーしている。英米の歌手だと英語版で歌っていることが多い。和田アキ子、尾崎紀世彦、森昌子、布施明、小柳ルミ子など、日本の歌手もずいぶんとカバーしている。まあ、日本人好みのメロディではある。最近ではエルトン・ジョンとアズナヴールが共演しているものもある。これは英語で歌っている。
この英語の歌詞を読むと、
若い頃は(フランス語では20歳と歌っているが)、何でもできると思っていた、夢なんてかなうと思っていた、時間がいくらでもあると思っていた、だが、今から考えるとずいぶんと無為に過ごしてしまった、と初老の男が、若い頃を振り返って、苦い思い出に胸が締め付けられる、
というような感じかな、と思うのだが、日本語の歌詞を見て驚いた。
吉原幸子や津坂浩のように、原曲の内容を伝えているものもあるが、若いときに失った愛を振り返るというような内容になっているものが多い。これはヒドイよ。内容がうすっぺらになってしまった。
もう2度と戻って来ない青春時代を、苦く切なく振り返るから『帰り来ぬ青春』というタイトルなんじゃないですか。
懐かしんでいるのでもなく、後悔しているのでもない。ただあの頃はもう帰ってこないんだという思いに、胸が締め付けられる。そういう男の思いを、エルトンも、シャルルも歌っていると思うのだが――すみません。つい熱くなってしまいました。

実はシャーリー・バッシーの歌について書くつもりだったのだが、マクラを書いているうちに本文が乗っ取られてしまった。
アルバム『ハロー・ライク・ビフォア』に入っている007のテーマ曲「ゴールド・フィンガー」や、スティングのカバー「イングリッシュマン・イン・ニュ・ヨーク」を聴いていると、英語の発音が舌足らずでちょっとかわいい、とか。そのくせ、太くて凄味のある声を聴いていると坂本スミ子を思い出す、とか。007のテーマ曲というと、ポール・マッカートニー&ウィングスの「死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」もいい、とか。
いろいろ書きたかったのだが、『帰り来ぬ青春』の日本語の訳詞を見たら、すべて吹っ飛んだ。

2016/06/25 13:17 | 音楽COMMENT(0)  TOP

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