ピエール・バルーの思い出



フランス映画『男と女』で、「女」の亡くなった亭主役で出ていた人。挿入歌も歌っている人。なんていうのは、ぼくは後で知った。
ピエール・バルーといったら、ぼくにとっては歌手だった。
たぶん高校の頃だと思うが、『サ・ヴァ・サ・ヴィアン』というレコードを聴いてすっかりとりこになった。今聴いてもとても渋いアルバムだ。これは擦り切れるまで何度も聴いた(擦り切れたので、もう1枚買った記憶がある)。
それからセカンドアルバム『バイキング・バンク』も繰り返し聴いた。
その他のアルバムもほとんど持っていた。
清水信之とか高橋幸宏とか、日本のミュージシャンたちの中にも、バルーファンがいた。ぼくが聴いていた頃バルーは日本ではほとんど知られていなかったが、玄人受けしていたんですね。
で、彼らはとうとう、バルーと共演してしまった。バルーに曲を提供したり、いっしょに演奏したりして、アルバムを作ったのだ。
当時ぼくはこのアルバムを聴いて、怒りましたね。
バルーらしさがなくなって、日本のミュージシャン色に染まってしまった。
レコードにハガキがついていたから、彼らはファンのままでいるべきだった、冒瀆だあ! と相当手厳しいことを書いて、レコード会社に送った覚えがある。

あれ以来バルーは、日本人との共演はあまりしなくなったように思うのだが、ぼくのハガキのせい? 
そんなことはないか。バルーは日本びいきだから、その後も日本のミュージシャンとは交流があるようだし。

この文章は、ずいぶん前に、ほんの数人に見せるためだけに書いたのだが、ぼくの大好きなバルーについて今まで書いていなかったので、ここに紹介してみた。

2016/07/01 21:58 | 音楽COMMENT(0)  TOP

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