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ザジ



レイモン・クノーのザジと言ったらぼくにとって名ばかり有名で、読んでいない本だったはずが、読み進めていくうちに、どうも読んだことがあるような気がしてきた。とにかく、読み始めたら止まらないので、一気に読んだが、最後の落ちまで読んで、やはり読んだ覚えがあると思った。しかも生田耕作ではなく、この新しい訳者で。
パリのおじさんに預けられたザジが、次々にひき起こす騒動を、軽快な文体で書いてゆく。解説によると、この文体はクノー独特のものだという。フランス語の文章の中に、ラテン語、英語、古典と俗語が入り混じっている。決まり文句や有名なせりふのもじりがある。ザジは子供だから誤って引用したりするのだ。
とにかく翻訳が上手い。おそらく、ネイティブなら笑い転げるようなところを、上手く日本語に移していると思う。

かなりぶっ飛んだストーリーなので、メーカーからクレームが来そうだから(たぶん)商品名は少し変えて書いている。ディオールはフィオールに、コカコーラはカコカーロになっている。
しかし、150ページの6行目だけは「コカコーラ」となっている。
原文でもそうなのか、翻訳者のうっかりミスか。
「カコカーロ」にはぼくも最初引っかかった。よく見ないとコカコーラと読んでしまう。

2017/02/14 21:11 | 本の紹介COMMENT(0)  TOP

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