キケロ



ネイティブと一緒に英語の短編小説を読むというクラスで、『エイジ・オブ・イノセンス』で知られているイーディス・ウォートンのAutres Temps…という小説を読んでいる。『エイジ・オブ・イノセンス』はミシェル・ファイファー主演で映画化されているので、ご存知の方もいるかと思う。監督は『沈黙』のマーティン・スコセッシ。
Autres Temps…というタイトルはフランス語のことわざの前半部分。全部言うとAutres temps, autres moeursとなる。「時代が違えば、風俗も違う」という意味だ。
この短篇のパート3の初めのところに、ciceroneという単語が出てきた。英語風に読むと、シセローネとなる。「案内人」という意味。ギリシアの哲学者キケロ(Cicero)が語源である。(Ciceroは英語風に発音するとシセロとなる。)「キケロCiceroのような雄弁家」というのがもともとの意味らしい。
で、ネイティブの先生がciceroneをイタリア風に読むと「チチェローネ」となると何気なく言った。これを聞いて長年の疑問が解けた。
林達夫著作集の1つに『芸術へのチチェローネ』というタイトルの本がある。何十年も前から、このタイトルは知っているが、チチェローネとは何か、ずっと疑問だったのだ。「芸術への案内」といった意味だったんですね。
林達夫著作集は何十年も前から持っているのだが、『芸術へのチチェローネ』は読んでいなかった。読めば、チチェローネの意味が書いてあるのかもしれないが、不勉強のため、こんなことが分かるのに何十年もかかる。

2017/03/19 21:53 | エッセイCOMMENT(0)  TOP

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