妹の恋人



『妹の恋人』という映画を見た。1993年の作品。ジョニー・デップが出ている。まだ若い(ヘアスタイルと帽子から、堂本剛を思い出す)。難しい役を好演している。主役のメアリー・スチュアート・マスターの演技が光る。精神病の若い女性の役を見事に演じている。
ロマンティックで、おとぎ話のようなラブストリーだが、面白かった。
あまりお金をかけないで、脚本と演技と撮影で勝負している。上手くいっていると思う。最近の映画のようにCGを多用したり、派手なアクションシーンがあったりするわけではないが、話に引き込まれる。『レインマン』を思い出した。あれも脚本がよかった。ハリウッドもその気になれば、こういう映画が作れるのに、あまり作らないのはなぜ。
音楽もいい。主題歌はプロクレイマーズという知らないバンドだが、耳に残る。何曲か挿入歌がある。最後にジョー・コッカーが歌う歌がよかった。クレジットを見たら、スティーヴ・ウィンウッドの曲だった。道理でいい曲だ。

原題はBenny & Joon。Bennyは妹思いの兄。若い頃のバリー・マニロウを彷彿とさせる好男子、エイダン・クィンが演じている。妹の名前がJoon。ジョニー・デップは妹の恋人で、サムという役だが、日本ではデップが有名ということもあって邦題は『妹の恋人』となったのか。そもそもこれは兄妹の話でもあるし、クィンもいい味出しているのだが。

気になった点を1つ。
最近のDVDには、特典映像として、メイキングとか、監督のインタビューとかが入っているが、これがいただけない、とぼくは思う。監督が撮影の裏話をしすぎるのだ。映画で見ると、素晴らしいシーンが、実はこう撮っている、ああ撮っていると種明かしをされたのでは興ざめだ。こういうことは言わないでほしかった。
それにもっとすごいのは、映画に副音声がついていて、映画の最初から最後まで監督の解説が聞ける。映画を見ている横で、これはね……と得々としてしゃべられたのでは、いくら監督と言えども、たまったものではない。
ぼくたちは映画を作るために映画を見るのではない。裏事情などいいから、完成した作品だけを見せてもらいたい。
いい映画だっただけに残念だった。

2017/05/03 16:20 | 映画COMMENT(0)  TOP

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