シェイクスピア・プロジェクト



高校生になったとき、家にあった世界文学全集の第1巻に収められている『シェイクスピア作品集』を読もうと思った。しかし、高校生1年生の読解力では、歯が立たなかった。
戯曲や脚本は慣れていないと意外と読みにくい。言葉だけから情景を思いうかべられるようになるには、ある程度の訓練が必要だ。また、筋が頭に入るためには、ある程度のスピードで一気に読む必要がある。読めない漢字や言い回しにいちいち引っかかっていては、話の流れがつかめないのである。しかも、シェイクスピアの場合、駄洒落や語呂合わせが多く、猥褻なほのめかしや冗談(つまり下ネタですね)もわりと多い。
高校生のぼくには、読めない漢字や分からない言い回しがたくさんあった。下ネタに関しても、よく分からなかった。
シェイクスピアって面白くないな、というのが、高1のぼくの率直な感想だったと思う。

で、ここ1、2年、新潮文庫でシェイクスピア作品を読み直している。
シェイクスピアの作品の翻訳は、小田島雄志を始めたくさん出ているが、ぼくは福田恆存の訳が好きだ。日本語がしっかりしている。
今年に入って、月に1冊くらいのペースで、『ジュリアス・シーザー』『アントニーとクレオパトラ』『ハムレット』と読んできて、つい最近『じゃじゃ馬ならし』を読み終えた。

『じゃじゃ馬ならし』を読み終えた頃、一路真輝がトーク番組でミュージカル『キス・ミー・ケイト』を宣伝しているのを見た。その時、挿入歌のSO IN LOVEが流れた。聞き覚えがあると思ったら、100円ショップで買った200円のCD『ジュリー・アンドリュース』に入っていた曲だった。ジュリー・アンドリュースも『キス・ミー・ケイト』をやっているんですね。
『キス・ミー・ケイト』は『じゃじゃ馬ならし』を下敷きにしている。
『じゃじゃ馬ならし』では、最初に「序劇」というのがあって、ここに酔っ払いが出てくる。この酔っ払いを騙して殿様に仕立て、この殿様に見せる劇が『じゃじゃ馬ならし』ということになっている。ところが、この酔っ払い、最初出ただけで最後まで出てこない。『じゃじゃ馬ならし』が終わると劇が終わってしまうのだ。なんのために「序劇」があるのか分からない。ミュージカルではこれはカットしてあるのでしょうかね。
また、ヴィンセンショー、ルーセンショー、ホーテンショーなど、登場人物の名前が似ていて分かりにくい。しかも、登場人物が入れ替わったり、偽名を使ったりする。読んでいるとけっこうややこしいのだが、この辺のところ、ミュージカルではどうなっているのでしょうね。

2017/08/01 20:50 | 本の紹介COMMENT(0)  TOP

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |