わたしはミミ?



以前この欄で紹介した『トーマス・マン』の日記に、『ラ・ボエーム』のレコードを聴くところが出てきて、なかでも有名なアリア「わたしはミミ」を聴いたとある。なぜか翻訳では、「わたしはミミ」(ミ・キアマーノ・ミミ)とイタリア語の読みが括弧に入っている。
このイタリア語の読みが間違っているのではないかと思った。
「わたしはミミ」なら「ミ・キアーモ・ミミ」Mi chiamo Mimiである。
DVDについている資料で調べてみると、ミ・キアマーノ・ミミMi chiamano Mimiが正しかった。これだと「みんなはわたしをミミと呼ぶ」という意味だ。
誰かがが最初に、「わたしはミミ」としてしまったんですね。DVDの字幕には「みんなはわたしをミミと呼ぶ」と書いてあるんですが。
日本ではこのタイトルで定着しているし、今さら変える必要もないと思う。
ただ、小さな発見として、ここにお知らせする。

『ラ・ボエーム』という作品は傑作なのだろうが、ぼくには良さが分からなかった。筋が単純すぎるような気がする。オペラの筋というのはこんなものなのだろうが、ドニゼッティのように、音楽の力でぐいぐい引っ張っていくところがないからか、あまり面白くない。
まあ、ぼくは、ワーグナーとドニゼッティのほかはあまり評価しない非常に偏ったオペラファンなのでそう思うのかもしれないが。

オリヴィア・ハッセーの『ロミオとジュリエット』、エリザベス・テーラーの『じゃじゃ馬ならし』、アッシジのフランチェスコを描いた『ブラザー・サン シスター・ムーン』などで知られる、イタリアの映画監督フランコ・ゼフェレッリが演出と装置を担当している。ゼフェレッリは、譜面は読めないが、子供のころからイタリアオペラに親しんでいるので、メロディも歌詞もみんな頭に入っているのだという。イタリア人にとってオペラとはそういうものなのですね。高尚な芸術ではなく。

2017/09/27 21:35 | オペラCOMMENT(0)  TOP

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