FC2ブログ

面白すぎる



山手樹一郎の『変化大名』を読む。
なぜ「変化」なのか、読み終わった今もよく分からない。
しかし、とにかく面白かった。読み出したら、最後まで行かないとやめられないと分かっているのに、最初のページを覗いてしまったのがいけなかった。おかげでここ2日ほど何もできなかった。
息をつかせぬストーリー展開と読者をひきつける語り口。山手樹一郎はおそろしく文章が上手い。この調子で何十冊も書いているのだから恐れ入る。

ぼくが山手樹一郎にハマったのは高校2年の時。
新潮文庫で出ていた『江戸群盗記』『又四郎行状記』『江戸へ百七十里』『朝晴れ鷹』を次々と読んでいった。勉強がおろそかになった。あのまま山手樹一郎にのめり込んでいたら、大変なことになっていた。少なくとも、人生がかなり変わっていただろう。(余談ですが、『江戸群盗伝』という本も当時新潮文庫で出ていたと思う。こちらは柴田錬三郎。)
しかし、そうはならなかった。ある出来事があり、時代劇を楽しんで読んでいる余裕がなくなったのだ。それ機に、勉強に専念することになる。
で、現在に至る、というわけだが、山手樹一郎の面白さというのはずっと記憶に残っていた。
久しぶりに読んだが、山手樹一郎は面白い、と改めて思った。
コスミック・時代文庫の山手作品は、「傑作選」と銘打っているだけあって、いったんページを開いたら、本を閉じて机の上に置くことはできない。これは比喩ではなく、文字通り、本を閉じられなくなるだろう。

ウィキペディアで山手樹一郎を調べたら、詩人の井坂洋子は、山手の孫にあたるそうだ。時代劇作家の孫が現代の詩人とは意外だった。

2017/10/21 18:08 | 本の紹介COMMENT(0)  TOP

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |