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ジギー



オーストラリアの現代作家リアン・モリアーティのbig little liesという本を読んだ。日本語のタイトルは『ささやかで大きな嘘』。分かったようで分からないタイトルだが、話は面白かった。
ミステリーと思って読んだが、そうではなかった。事件(あるいは事故)は最後に起きる。たいていのミステリーは犯人探しだから、最初に事件が起きて、だんだん調べて行く、あるいは、最後に謎解きをするという構成だ。
この本は、どうして最後に被害者が死ななければならなかったのかを叙してゆく。最後までだれが死ぬのか、犯人(と言えればだが)は誰なのか、分からない。
子供が同じ小学校に通う母親たちの人間関係が描かれる。子供のいじめ問題を機に、母親たちの対立が生まれ、友情が生まれる。夫たちも出てきて、重要な役割を果たす。
オーストラリアでも、結婚の事情は複雑だ。離婚した後、それぞれが結婚して、新しい相手との間にも子供がいる。そうした2組の家族が同じ学校に子供を通わせる。前の夫の子どもは、再婚した夫の家庭に泊まりに行ったりする。
主要な登場人物の一人ジェインの一人息子の名前がジギーだ。最初ジギーがいじめっ子の汚名を着せられる。
ジギーと聞いてピンとくる方は、デヴィド・ボウイのファンですね。
ストーリーのなかでもジギーと聞いた親が、ああ、あのデヴィッド・ボウイの歌に出てくる名前ね、と反応するところがある。
この本、現代が舞台になっている。登場人物はせいぜい40代だが、若い世代でも、オーストラリアでも、ジギーと聞いて、ジギー・スターダスト連想するのですね。

2018/03/28 22:06 | 本の紹介COMMENT(0)  TOP

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