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新しもの



図書館の新刊コーナーで面白そうな本を何冊か借りた。『ハリウッド映画と聖書』とか、『閑吟集 宗安小歌集』とか。
 まず『ハリウッド映画と聖書』について少し。この本は聖書のエピソードをもとにした映画、例えば『十戒』とか、『ベン・ハー』とか、だけではなく、西部劇、ラブコメディ、ヒーローものなど、あらゆる映画に現れる聖書の影響について書いている。アメリカ文化の根底には聖書があるのがよくわかる。
しかしそれは、現代アメリカ的な聖書でもある。
例えば、『十戒』で海が割れるシーン。旧約聖書では、モーセが杖を高く掲げ、手を海に向かって差し伸べると、海が割れるが、映画のモーセ、チャールトン・ヘストンは、両手を広げて全身で十字架の形を作る。キリストの十字架が現れるのは新約聖書で、モーセが十字架の形をするのはおかしいのだが、当時のアメリカでは、「救い」=十字架だったという。

しかし、ぼくが驚いた、いや、がっかりしたのは、そんなことではない。この翻訳の冒頭の文章。
一章の1行目に「フィラデルフィアのよろず新しいもの好きな男が~」とある。
「新しいもの好き」ではなく、「新しもの好き」ではないか、と思って、グーグルで検索して見ると、「新しいもの好き」と「い」が入っている言い方の方が圧倒的に多い。
「新しもの好き」が普通の言い方だと思っていたが、いつの間にか、事情が変わったのか。   
訳者は73年年まれと若いから、こういう言い方をしているのかと思ったが、そもそもぼくが間違っていたのか。

この文はワードで書いているけど、「新しもの」と書くと、「新し」の下に赤い波線が出る。
ワードを作成した人もこの言い方は、「ない」と考えているようだ。

あとで、国語辞典などで調べてみようと思う。

2018/06/06 22:37 | 語感COMMENT(0)  TOP

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