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フランス語と日本語



フランス語の絵本Gaspard et Lisa au Japonが図書館にあったので借りてみた。フランス語の勉強にちょうどいいかも、と思ったのだが、読んでみるとなかなか難しいところがある。
2ページ目で、ヴィクトリアの代わりに、ガスパールが日本に来たことになっている。そもそもぼくは「リサとガスパール」シリーズを読んだことがないから、このヴィクトリアが誰だか分からなかった。調べると、リサの姉とのこと。
ヴィクトリアが日本に来られない理由は、ドイツのペンフレンドのところへ行ったからなのだが、ドイツのペンフレンドの後ろにくっついているavec son écoleというフレーズが分からない。「彼女の学校と一緒に」ドイツのペンフレンドのところへ出発したとはどういうことなのだろう。学校で連れて行ってくれるのか。
で、日本語版を借りてみた。
「ビクトリアが ペンフレンドをたずねて ドイツへ いったので かわりに ガスパールを つれてきました」と訳してある。学校のことには触れていない。
小さな子供向けの絵本なので、日本語訳はひじょうに易しくなっている。しかし、日本語の絵本としてはこれで十分通じる、と言うか、この方がいい。
これに比べてフランス語は、とても理屈っぽく書かれている。
たとえば、リサとガスパールがウォシュレットをいたずらするところ。
フランス語を直訳すると、
「どのボタンにもさわっちゃダメよ」とママがいった。
「そこをおしてみて」と、わたし(リサ)はガスパールにいった。
となるが、日本語訳では、
「さわっちゃだめよ」と ママは いった
でも がまんできなくて おもわず おしちゃった すると……
となっている。
そして次のページで、水が噴き出す場面。
日本語訳では、
ふんすいみたいに みずが ふきだして あっちこっちが びしょびしょ!!
となっているが、原文を直訳すると、
しかし、押すべきではなかった。
なぜなら、そのせいであちこちに水があふれたから。
となる。
文法的に言うと、条件法過去を使っている(英語でいう仮定法過去完了)。
~しなきゃよかった、と日本語では簡単に言えるが、フランス語や英語では高校レベルの文法をマスターしていないと言えないのだ。でも、必要なので絵本にも出てくる。
主語、動詞、目的語が出てくるのはもちろんだが、時制も、半過去と複合過去を使いわけている。
フランス語の文法はひじょうにがっちりと体系的に組み立てられている。
子供の頃からフランス語を使うと、理屈っぽい人間が出来上がるよね。

それに比べて日本語はかなりシンプル。
それでも、同じような内容が書けてしまう。
日本語、フランス語、それぞれの書き方があって面白い。

2018/11/30 22:04 | エッセイCOMMENT(0)  TOP

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